「肩こり」の原因は「こり」がある箇所ではない
ひとしお整体へ来られるお客様は腰痛、膝痛、坐骨神経痛、脊柱管狭窄症、など日常の生活に支障がある症状で来られます。中にはかなりの「肩こり」で来られると言う方もおられます。肩こりがあまりにも酷くて、仕事や家事にも集中できないという症状もお聞きします。
肩こりの原因は様々考えられますが、一番大きな原因は日常生活から来る肩周辺の筋肉の疲れです。日常生活の疲れから肩周辺の筋肉が硬くなったりすることで、首から肩にかけて「こり」が発生するものです。
あなたの肩こりが起こる箇所、あるいは今起こっている箇所はどこでしょう?首の付け根、首のすぐ横、首の後ろ、など様々ですよね。では、その「こり」があるその箇所に原因があるかというと、実は原因があるのはそこではないです。ですので、「こり」がある箇所をマッサージしたり、揉んだり、叩いたりしても、あまり改善されないと感じるのは、それが原因です。
頭の重さはどのくらい?
首の上に頭が乗っていますが、頭の重さというのはどのくらいだと思われますでしょうか。頭の重さは成人であれば、約5〜6kgとされており、これはボウリングのボールと同じくらいの重さになります。首から上にボウリングボールと同じ重さのものが乗っていると思うと、私たちの首や肩の負担やるや、大変なものですよね。
さらに日常の姿勢としてはどうでしょう。パソコンに向かったり、家事をしたりしている時などは首が身体の中心より前になりますよね。首が前になれば、それだけ肩や首の筋肉への負担も大きくなります。こうした日常生活の首の周辺の筋肉への負担が筋肉を疲弊させて、筋肉が硬くなり、肩こりが発生する、というわけです。
脇の下を緩めて、肩こり改善&予防をしよう!
肩こり改善や予防には肩周辺の筋肉を緩める方法が効果的です。いくつかの方法があるのですが、その中で、脇の下の筋肉を使って背中を緩める方法をお伝えします。
立ったままでも座ったままでも大丈夫です。左右両方しますが、まず、緩める方の肩の腕を横に上げます。左の肩からやっていきましょう。
1.左(右)の脇の下の一番深い箇所に反対の手の親指の先を当てる。
2.親指と残り4本の指で脇の下の背中側の筋肉を掴む。強さは少し痛いくらいで掴む。
3.左の腕をゆっくりと後ろに回す。その時、脇の下の筋肉を掴んでいる手がズレたら、元に戻しながら行う。
4.後ろに10回回す。それ以上回せる人は、30秒くらいを目安に回しても大丈夫。
5.終わったら前に10回回す。それ以上回せる人は、30秒くらいを目安に回しても大丈夫。
6.左が終わったら次に右の脇の下も同じようにやってみましょう。
7.回すときはゆっくり。
8.呼吸を止めないようにしてください。
※ 少し痛いかもしれません。痛くて我慢できない人は無理しないでください。
長時間、同じ姿勢でいた後など、軽く腕を回してから、このマッサージを行うと効果的です。
やった前後の「こり」の変化を確認してください
マッサージすると脇の下の筋肉が緩んでいます。片方の脇をマッサージしたあと、前へならえ、をして両手を合わせて、手の長さを比べると、マッサージした方の手が伸びているのがわかると思います。
また、やる前とやったあとの肩の「こり」の状態も確認してください。確認の方法や首を左右に倒したり、左右に向かせたり、前後に倒したりして、マッサージする前に「こり」があった箇所に変化があるのがお分かりになると思います。
このマッサージをやると、「こり」の場所が変化するという方もおられます。人は一番感じる「こり」や「痛み」などの違和感がなくなると、それまで気にしていなかった、違和感を感じる場合がありますので、効果が現れているため、と考えて良いと思います。
初めてやる時は難しく感じるかもしれませんが、何回かやっていると次第に慣れてきます。慣れるまでは動画を何度も見て練習してください。慣れるとそんなに難しく無いので、是非毎日行ってください。毎日行うことで次第に効果が上がっていきます。
腰痛改善と予防は毎日の生活の中で行うことがとても大切です。是非、試してみてください。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。