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「応急」で腰痛改善する方法
仕事している時や家事をしている時に簡単に腰痛を改善できる方法があったら良いと思いませんか?腰痛の原因は腰が痛い箇所には無く、その他の筋肉の疲労や筋膜の硬結が原因であるとされています。
その原因でも多い筋肉はお尻の筋肉である大臀筋やお腹の中で身体を支えている大きな筋肉である大腰筋であることが多いのですが、さらに上半身を頻繁に使う人や指先をよく使う人、または長時間デスクやパソコンに向かって同じ姿勢でいることが多いと言う人は肩甲骨周辺の筋肉や筋膜が原因であることがあります。
本来であれば、その人の日常生活やお仕事などを丁寧に聞いて、さらに動作確認などで、そう言う動きをするとどこに痛みがあるのか、等を確認して、その人の腰痛の「一番の原因」になっているところが体のどこの部分なのかを確認した方が良いのですが、その中でも「肩甲骨」周辺が原因になっている割合は一定割合あります。
今回は冒頭述べたように仕事や家事の合間でもある箇所を簡単なマッサージをすることによって、腰痛が改善されるマッサージをご紹介します。
指を動かす筋肉と肩甲骨は繋がっている
指を動かしている筋肉はとても複雑に作用していますが、その中で大きな筋肉が「腕橈骨筋」という筋肉です。「腕橈骨筋」とは手をパーの形にして、親指を上にして、腕を前に伸ばした時に肘の関節から手の方に向かって指3本付近にある少し膨らんだ筋肉です。肘を曲げてみると膨らむ筋肉があることにお気づきでしょうか。これが腕橈骨筋です。
腕橈骨筋を反対の手で握ってもらって、グーパーをすると腕橈骨筋が動いているのがわかりますでしょうか。ここの筋肉は肘の先から指まで繋がっているのです。
腕橈骨筋から肩、さらに肩甲骨は様々な筋肉で繋がっていて、その繋がりは肩甲骨周りの筋肉まで連動しています。肩甲骨周りの筋肉はさらに背中の筋肉を通じて、腰周りの筋肉組織や神経とつながっているとされています。
従って、指先を使ったり、同じ姿勢でパソコンでキーボードで長時間仕事をしていたり、裁縫などをしたり、重い箱や荷物を持つ時に指先の力を使ったり、そうした作業や仕事をしていると指先の疲れ→腕橈骨筋→肩甲骨→背中→腰周辺の痛みと腰痛の原因になることがあります。
ここの腕橈骨筋を緩めることによって、腰痛が一瞬で改善されることがあるので、その方法をお教えします。ただし、この方法はあくまでも応急的な措置なので、腰痛を根本から改善するにはお腹の筋肉(大腰筋)やお尻の筋肉(大臀筋)などを緩める必要があるので、その点はご注意ください。
毎日できる簡単なストレッチで腰痛予防
それではやり方について、お伝えします。立ったままでも座ったままでも大丈です。
ここで右腕からやる方法をお教えします。逆に腰の左側が痛い場合は左腕からやってみても大丈夫です。行うときは呼吸を止めないように注意してください。
グーパーしながら緩める
1.右手をパーにして腕を前に伸ばす。
2.左手の親指で右手の腕橈骨筋(肘から指3本分手の方向にある膨らんだ筋肉)を抑える。抑える力は「イタ気持ちよい」程度。
3.抑えながら、右手でグーパーグーパーを10回程度繰り返す。
手首を回す。
1.2-1の①②の状態で腕橈骨筋を抑えながら、手首を回す。
2.外回しと打ち回しを10回ずつ行う。
肘の曲げ伸ばしをする
1.右手の腕橈骨筋を左手の4本指で抑える。抑える力は「イタ気持ちよい」程度。
2.抑えながら、肘を曲げ伸ばしする。
緩めた後の体の状態を確認してみましょう
以上のように右手だけ行った段階で、一度体の状態を確認してみましょう。
腕橈骨筋が緩むと、肩周辺の筋肉も緩むので、緩めた側の肩も廻りやすくなっていると思います。
1.両手の方をまっすぐ上げてみると緩めた方の肩が上がりやすくなっていると思います。それは腕橈骨筋が緩んだことで肩周辺の筋肉が緩んだためです。
2.両手を前に伸ばして、「前に習え」のようにして、両手の指先の長さを比較してみてください。緩めた方の手の長さが伸びていると思います。
3.痛みがあった腰の状態を確認してみてください。痛みは緩和されている肩が多いと思いますで。
根本的に痛みを改善するには
今回は腰痛を「応急的」に改善する方法をご紹介しました。
実は数年前に私が米国に研修に行っていたときに飛行機での長時間の疲れやホテルのベッドが柔らかすぎたためか、旅先で突然腰痛になったことがありました。バスの乗り降りや座席に腰掛けたり、立ち上がったりする時など、そのたびに腰にピリッと激痛が走り、せっかくの米国での研修旅行が非常に気分が滅入っていた時がありました。この方法を聞き、半信半疑でやってみたら、一瞬のうちに嘘のように痛みが引いたのでした。
ただし、この方法はあくまでも応急的な措置なので、腰痛を根本から改善するにはお腹の筋肉(大腰筋)やお尻の筋肉(大臀筋)などを緩める必要があるので、その方法は私の他のブログや動画もぜひご覧ください。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。