腿の内側が大切な理由
腰痛の原因となる筋肉は肩甲骨周辺、大腰筋、大臀筋が大きな3大原因であることはこれまで、いくつかのブログでも述べてきましたが、今日は少し視点を変えて、腿の内側の筋肉についてお話をします。
骨盤は筋肉で支えられていると言われています。骨盤からは両脚が地面に向かって伸びていいますが、両脚が伸びている方向は真下と言うよりも、左右の斜め下の外側に伸びていますよね。なので、両脚は外側に広がりやすいのです。
人間が二足歩行するにあたって、他の動物と大きく違う構造になっている箇所の一つがこの腿の内側の筋肉とも言われています。チンパンジーなどは二足歩行もしますが、大きく足が開いていますよね。
また、人間も赤ちゃんでまだ歩けない頃は両脚が開いています。赤ちゃんが立てるようになる過程で、脚の筋肉が発達するわけですが、その中でも内腿の発達というのは大切な役割があるのです。
つまり、腿の内側の筋肉は、収縮することで、両脚を内側方向に支えて、さらに重力で下に引っ張られている骨盤を下から支えている、と言う大切な役割があると言うのです。
大人になって、筋肉が疲労したり、硬結が生じることによって、腿の内側の筋肉が硬くなり、さらに、左右の硬さがなると、骨盤が歪む原因にもなります。骨盤が歪むと腰痛の原因や血流やリンパの流れにも影響が出てきてしまう、と言うわけです。
腿の内側のケアは骨盤調整にも大切
腿の外側を触ると真ん中に縦に太くて大きな筋が通っているのがお分かりになりますでしょうか。これは大腿筋膜張筋という筋肉です。腿の外側はこの筋肉が中心となっていると言ってもいいかもしれません。その外側の筋肉に対して腿の内側には実は沢山の筋肉が複雑に入り組んでいます。主要な筋肉だけで恥骨筋、短内転筋、長内転筋、大内転筋、薄筋、縫工筋、内側ハムストリングという7つあります。
外側よりも内側の方が沢山の筋肉があると言うことはそれだけ重要な役割がある、とも言えるでしょう。
内腿改善1分ストレッチ
それではストレッチ法をご紹介します。
- 椅子に腰掛ける
- 両脚を90度〜100度くらいに開く
- 両手を両脚の膝の上に置く。その時、両手の4本指を前に。
- 上体を右(左)回旋しながら前屈する。
- 顔は回旋している方向に向かせる。
- 反対の膝が内側に行かないように腕で固定をする。
- 前屈したら、10秒キープする。
- ゆっくり元に戻す。
※呼吸は止めない
※以上を2〜3回行う。
※左右、それぞれやってみる。
このストレッチは、腿の内側と同時に肩甲骨とお尻の筋肉である大臀筋を伸ばすストレッチでもあります。腰痛の原因となる筋肉を多くストレッチできる、と言う大きなメリットがあります。是非、お試しください。
内腿のケアで快適に過ごしましょう
以上、3つのストレッチ、簡単だと思うので、是非、試してみてください。1つ目のストレッチは座ったままできるので、仕事の合間などにできます。2つ目と3つ目の仰向けになって行うストレッチは、朝起きた時やなる前などに行うと良いでしょう。就寝前に行うと血行も良くなりますので、熟睡に繋がりますし、足のむくみの予防にも良いでしょう。
こうしたストレッチやマッサージを繰り返すことで筋肉も柔らかく、伸びやすくなってきますので是非何度も繰り返してください。毎日行うと良いと思います。習慣にすることで、快適な毎日を過ごしましょう。
今日ご紹介した方法以外にも腰痛や肩こりにお悩みの方向けに色々なストレッチ法を紹介してるので、他のブログや動画もぜひご覧ください。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。